
「買い直すか」「NO」なら捨てる、サンクコストバイアスを支配せよ【捨てる技術】
2020/06/29モノを減らしたほうがいいのはわかるけど、それでもなかなか捨てられない。
捨てるべきものがちゃんと捨てられるようになりたい。ストレスを減らしていきたい。
そんな私と同じ人に向けて、「これいいじゃん!」という判断基準があったので、紹介します。
タイトルに書いちゃってるんだけども。
「もっていないとしたら、これを買い直すか?」

「これをいまもっていなかったとして、お金を払って買い直すだろうか?」と考えてみる。「NO」ならそれって「いらない」ってことじゃない?
「もし火事で燃えたとしたら、これを買い直すだろうか?」でもいい。
「現在、所持していない」という前提で考える、というのが、このメソッドのポイント。
「絶対に買う!」なら残して良いだろうし、「買うかもなー」なら保留。「買わないなー」なら捨てる。
ちなみに私は捨てる前に写真に撮る。気持ちよく捨てるための儀式みたいなもの。
「サンクコストバイアス」を支配せよ

「買い直さない」なら本当は不要なモノなはずだけど、「でも、いちおうまったく使ってないわけじゃないし」とか思って、抵抗があるなら、それは「サンクコストバイアス」にかかっているかも。
コンコルドの誤り
「コンコルドの誤り」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 私は中学生か高校生かそれくらいのときの授業で聞いた覚えがあります。
コンコルドとは超音速旅客機で、ロンドンからニューヨークまで2時間52分50秒で移動できるという驚異的な速さを誇っていました。
しかし、赤字。どうあがいても赤字。それでも、すでに多額の投資をしてしまっていたために撤退の決断ができず、30年も赤字を出し続け、ついに退役しました。
「サンクコストバイアス」とは
「サンクコストバイアス」というのは、すでに支払ってしまったお金や時間がもったいないという理由で、たとえ損な取引でも続けてしまう心理的傾向のことです。
身に覚えないですか?
でも、どうやっても支払ってしまったものは戻ってきません。
1,000円で買ったペン立てを捨てるか迷ったとき、捨てると1,000円を失うような気がするでしょう。でも違うんです。1,000円はもう買ったときに失ってるんです。どっちにしても戻ってきません。
であれば、過去の損失は切り捨て、今後の利益を考えるべき。
過去に支払ったコストはもう関係ない。「これからの自分にとって価値があるか」を考えるようにしましょう。
過去に囚われて、今や未来を制限されるのは嫌でしょ?
まとめ
- 「もっていないとしたら買い直すか?」を考える
- 「NO」なら本当は不要なはず
- 「サンクコストバイアス」を支配する
これならモノを減らせそう?
「捨てる」っていう言葉にすごくネガティブな印象をもっているかもしれないけど、そんなことない。
脱皮するのといっしょで、「自分がアップデートされることで、不要になった」「昔の自分には必要だったけど、これからの自分はなくても大丈夫」って考えることで、受け入れられるようになるんじゃないかな。