
トラブルや課題の解決方法を考えるとき「問題の客観視」テクニックを使おう
2020/07/20- 問題や課題を解決したい。
- なかなか良い解決策が出てこない。
もし当てはまるのであれば、ぜひ読んでください。
トラブルが発生したときや、解決すべき課題があるとき、今回紹介するテクニックを使うと、解決能力が上がります。
「問題の客観視」をすると解決能力が上がる
『図解 モチベーション大百科』(池田貴将著:サンクチュアリ出版)で、エバン・ポルマンとカイル・J・エミックの実験が紹介されています。
- 被験者に問題解決の問題を出す。
- Aチーム:主人公は他人(ある囚人は…)として考えてもらう
- Bチーム:主人公は自分(あなたは…)として考えてもらう
- 結果:すぐに答えられたのは
- Aチーム:66%
- Bチーム:48%
つまり
自分が直面している問題よりも、他人が直面している問題のほうが、答えを見つけやすい。
via 図解 モチベーション大百科 P 222
わかる。仕事でも他のメンバーが問題を相談してきたときには、わりとすんなり解決策が提示できたりするんですよ。
私はシステムエンジニアですが、他人の書いたプログラムコードのほうが「ここはもっとこう書いたほうが良くない?」っていうのが、見えやすいものです。
同じ悩みを抱えた親しい友人にアドバイスするとしたら?

「セルフ・ディスタンシング」というテクニックがあります。
「ディスタンス」という言葉はよく聞くようになりましたから想像しやすいかもしれません。単純に訳せば「自分と距離を取る」という感じでしょうか。ようは客観視するためのテクニックです。
上述のテクニックがそれで、「自分ではなく、他人の問題としてとらえる」というのがポイント。これを実践しやすくするのが、友人や家族に置き換えて考えてみることです。
- 親しい友人がこの問題を抱えていたら、どうアドバイスするだろうか?
- 家族がこんな課題を抱えていたら、どんな解決案を提案するだろうか?
- あこがれの人が自分に相談してきたら、どんなことを言うだろうか?
そう考えることで、問題を客観視しやすくなり、解決策が浮かびやすくなります。
まとめ

- 第三者の視点で、悩みや課題に取り組もう
- 親しい友人や家族にアドバイスするつもりで考えよう
解決すべき課題や悩み、超えたいハードルがない人はそうそういないと思います。僕にもたくさんあります。
そんなときに、この思考法で考えてみると、ものすごく冷静になれます。
自分中心で考えるとどうしても感情に左右されてしまうのですが、この思考法だと論理で考えられます。「感情を無視せよ」というわけでもありませんが、一度切り離して冷静に考えられることには、かなりの価値があります。
ぜひ、試してみてください。