自分や他人のモチベーションをコントロールできるとしたら? 【書評】モチベーション大百科

自分や他人のモチベーションをコントロールできるとしたら? 【書評】モチベーション大百科

2018/07/24 0 投稿者: jinnaitakumi

「モチベーションが上がらない」そう漏らして、やるべき仕事になかなか手を付けられない。そんな経験はありませんか? 私にはいやというほどあります。

そんな、重要なのにうまくコントロールできない「モチベーション」に焦点を当てて、「人間の特性」を紹介しまくっているのが「図解 モチベーション大百科」です。

「こういう条件で、人間はこういう行動(考え)をとる傾向がある」という、ただの経験則ではない、心理学や行動経済学の実験に基づいた確かな情報が詰まっています。知っているか知らないかで、大きく違いますよ。

そもそも「モチベーション」とは

私たちは「モチベーション」という言葉をよく使いますが、正しく理解できているでしょうか? なんとなく「テンション」と同じような意味合いで使っていませんか?

モチベーションとは、人が行動を起こすときの原因、すなわち動機を意味する。

via モチベーション\(もちべーしょん\)とは \- コトバンク

「モチベーション」とは「動機」、つまりその行動をとる理由です。「テンション」とは別物です。これを理解しておくと、モチベーションのコントロールが取りやすくなります。(逆にテンションのコントロールも)

「図解 モチベーション大百科」でモチベをハックする

本書は「モチベーション」をテーマに、どのような条件が、人の行動にどう作用するか、心理学や行動経済学などの実験データをもとに、事実を著者の解釈と合わせて紹介しています。

すべての実験情報は図解されていて、ぱっと読んで理解しやすく、ぱらぱらとめくるだけでも楽しめるし、発見があって勉強になります。

すべてのメソッドに統計データや実験結果があって納得できる

本書はすべて、統計データや実験にもとづいた分析がされています。

私のような頭でっかちは、「それってお前がそう思ってるだけじゃね?」「たまたまじゃないの?」とひねくれた見方をしてしまうのですが、でも大丈夫。納得できる内容です。素直じゃなくて申し訳ない。

著者本人による実験ではなく、大学や研究機関での公的な実験なので、別の書籍で読んだことのあるものもあり、すべてが目新しいわけではありませんが、それでもこの説得力は、私に「実践するだけの価値がある!」と思わせてくれました

すぐに実践できるメソッドがつまっている

本書では、単なる実験結果を紹介するだけでなく、ビジネス経験の豊富な著者による解釈の紹介もあります。実際に著者がこの理屈をどう生活や仕事に取り入れているか、という具体例が示されているので、実践の敷居はかなり低いといえます。

実際、私もすでにいくつかのメソッドを実践しはじめていますし、その効果も感じています。

また、本書はただメソッドを紹介しているのではなく、「人間にはこういう特性があることが判明した。だからこういうメソッドが有効です」という論理で実践方法が紹介されています。つまり、原理が理解できるから自分なりのアレンジが加えやすいのです。一方的に「著者の成功パターン」を読まされるより、ぐっと勉強になります。

(今後、いくつかの取り組みをブログで紹介しようと思っています)

モチベーションはそこそこコントロールできる

本書を読んでわかったのは「モチベーションはそこそこコントロール可能だ」ということ。

「モチベーションは気分次第で、コントロールなんてできない」と考えていましたが、そんなことはありません。人間の特性を理解していれば、そこそこコントロールすることができます。

たとえば、

  • 人は使った言葉にふさわしい人物を体現する。(P 54 プライミング効果)
  • いま自分が取り組んでいる仕事が、社会にどんなふうに役立つかを考えると、モチベーションが上がる。(P 76 社会貢献)
  • 「得るもの」か「失うもの」か、話の順番によって、選びたいものが変わる傾向がある。(P 110 プロスペクト理論)

(via 図解 モチベーション大百科

他にもたくさんのメソッドがありますが、これらのルールを活用することで、自分や周りの人のモチベーションを、ある程度、誘導することはできるのです。

自分や部下、生徒のモチベーションを高めたい

本書で紹介されているメソッドを利用することで、自分のモチベーションや、マネージャーであれば部下の、教育者であれば生徒のモチベーションを無理なく、効果的に高めていくことができるでしょう。

たとえば、

  • 他人との比較よりも、自分の成長度合いによって評価されたほうが、人は努力しやすい。(P 40 証明型と習得型)
  • インセンティブは「成功したらあげる」よりも「失敗したら取り上げる」ほうが効果がある。(P 45 罰金と報酬)
  • 「自分の行動が、他人にどういう影響を与えるか」という点を強調して伝えると、関心を持ってもらいやすい。(P100 妥当性の論理)

(via 図解 モチベーション大百科

取扱い注意のメソッドもありますが、より高い成果を上げるために使える「人間の特性」が多く紹介されています。

つまり

本書は、すべての人が一度目を通してみる価値があります

モチベーションに左右されて「やりたい!」と思っていたはずのことがやれないのは寂しい。ぜひ、本書でモチベーションをコントロールする方法を学んで、自分の人生をコントロールしてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

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