まだまだ語り足りない! ミステリー映画の傑作「プレステージ」をもっと! #ネタバレあり

2014/03/07
小説 / 映画 / 音楽

The prestige

どうも、じんないたくみです。

傑作「プレステージ」については普段ネタバレ記事を書かない私でも書かずにはいられない。語らずにはいられないので書きましょう。

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監督:クリストファー・ノーラン

まだ映画を観ていない方は、この記事を読まないで

まずはじめに、この記事は「ネタバレあり」です。

そしてこの映画を初めて観るときには、ぜひ真実を知らずに観てほしい。面白みが8割減してしまいます。

この記事はともに映画を観たあなたと私がコーヒーを飲みながら、さらに語ろうじゃないか、という気持ちで書いています。

「ネタバレなし」の記事はこちらに書いていますので、まだ映画をご覧になっていない方は、ぜひそちらを参考にしてください。

普段、映画のレビューを書くときは「ネタバレ」は避けて書くのですが、この映画についてはそれでは語り足りない!

もっと内容について書きたい!

ということで今回は延長線です。

さあ! 語るぞ!

まずは何から語ろうか。

この映画のタイトルは「サクリファイス」でもいいよね

ボーデン、ファロンはもちろんのこと、アンジャーも犠牲を払っているわけです。

犠牲、すなわちサクリファイスですね。

このタイトルでも成立する映画だな〜、と最後のボーデンのトリックを知ったときに思いましたね。

中国人の奇術師からボーデンは学んでいるわけだよね

ただのあのショーを観に行く時点でボーデンは「ひとり」だったわけだから、すでに「日々を犠牲」にしていたのだけれど、まさにそういう生き方をしたんだよね。

だからこそ、そのトリックを見破れたとも言えるのかな。

アンジャーはボーデンに運命を狂わされたわけだ

そういう運命だったといえばそれまでだけれど、はじまりはボーデンが二十結びをしてジュリア(アンジャーの妻)を死なせてしまうところでしょ。

あそこでボーデンが馬鹿をしなければ、あそこまで三人(アンジャー、ボーデン、ファロン)の関係がもつれることはなかっただろうな、と。

似たもの同士だから、結局はどこかでぶつかったようなきはするけど。

つーか、状況証拠しかないのに絞首刑かよ

恐ろしいのはボーデンが絞首刑(有罪)になったとき、証拠といえば状況証拠だけで、彼が水槽をステージ下に動かしたという証拠はない、ということ。

ウソでしょ。

「彼はマジシャンだ」なんてのが理由になるのかね。

アンジャーが偽名を使って身分を偽っていたというところが伏線だったわけね

コールドロー卿というのが、アンジャーの本来の名前で身分なんでしょうね。それをアンジャーという偽名を使っていた、と。

最初に中国人のショーを観た後にジュリアとの会話がありましたが、それが最後への伏線になっていたとは。

こういうミステリー映画の伏線要素好きです。

最初のアンジャーの実験でそばに銃を置いていた理由な

が、真実を知ったときに分かるよね。

初見のときは「なぜ銃を準備?」と思っていたけれど、それはアリーの説明書を読んで自分の複製ができることが分かっていたから。そしてそれを殺す腹づもりだったから。

なんと恐ろしいことか!

アンジャーは悪魔か!

本体が毎回死んでるよね

オリジナルが水槽に落ちて死んでるよね。どう考えても。

仕掛け扉が開いて、壇上にいる本物が落ちる。水槽にドボン。溺死。

ということはオリジナルは、少なくとも劇場の人にプレゼンした段階で死んだわけだよ。

最後にボーデン(ファロン)に殺されるのは、何十体目かのクローンなわけだ。

つーか、あのテスラの装置は反則だろう

だって、あれは本当に魔法じゃん。さすがにあれは分からないよ。アレぐらい衝撃的じゃないと、映画としてそこまで痺れなかったとも思うけど、でも反則だよ(笑)

双子ってことで遊園地の件が理解できるよね。

初見では遊園地に「代わりにお前が行け。ダメなら明日俺が行く」っていうところ、純粋にファロンがファロンとして代わりに行くと思ったもんね。

あれはボーデンとして代わりに行くということだったんだな。というか、あのあとオリヴィアに会いに行ったところを観ると、遊園地に行った方がボーデン(サラが好き)だな、と。

本当の日、ウソの日というのはそういうことね

ボーデン、ファロン(今回は仮にサラ派をボーデン、オリヴィア派をファロンとするよ)で本当の日とウソの日が分かれていたわけだよ。

納得。

とにかくサラが可哀相で

自殺の前の喧嘩をしたほうは、ファロン(オリヴィアが好き)な方で、サラが好きな方じゃないわけでしょ。もう悲しすぎるわ。

最後、ファロンがボーデンに誤っているところ、泣ける

最後に死刑になる方が、サラのことを謝っていたということは、彼がサラを死に追い込んだファロン(オリヴィア派)だということが予想できます。

泣けるよね。

生き残ったボーデンが「負けた」「いいな」「もう放っておこう」「お互いに 奴は忘れる 終わりだ」と言っていた方で、ファロンは確かめに行ってしまった。

生き残ったほうがジェスの正式な父親だよね

生き残ったほうがボーデン(サラ派)ということは、おそらくジェスの正式な父親なんだろうな、と。

もしかしら、ファロンとアレだったかもしれないけど、まあ、その辺はほらファロンも気を使うでしょ。

ファロンを救った後のボーデンの酔いっぷりが理解できるよね

ファロンがアンジャーに生き埋めにされて「テスラ」のキーワードを渡すあの後のシーン。

「とても大切なものを失いかけた」

というセリフの意味が分かるよね。確かにとても大切だわ。

たぶん、なんとなくあの場でボーデンだった方は、オリヴィア派だったのかなあ、と思うんだけど。

なぜヒューは娘ジェスを引き取ろうとしたのか

「私も大事なものが奪われる辛さは知っている」
「君が連れては行けまい」

これはなんかさ、察するにジェスを殺すつもりだったんじゃないのかな、と。

だからボーデンはあんなに焦った様子でジェスに迎えに行くと伝えたんじゃないのかな、と。

カッターはボーデン、ファロンについてどこまで知ってるんだ

最後にカッターがジェスをボーデンに引き渡すシーン。

アンジャーが死んだこともおそらく知っているはずなのに、あの感じ。あれはなんだ。

どこまで理解しているんだ。

瞬間移動は入れ替わりトリックだと見破っていた(そう考えていた)わけだから、替え玉のほうが取りに来た。と、そういうふうに理解したのか。

最後に、ジェスに必要なのは父親だ、そして父親は君のせいで絞首刑だ、とアンジャーを怒るシーンがあった。そして、アンジャーを諦めたふうにして立ち去るわけだよ。

ということは、もうあの時点でアンジャーが殺されても構わない、と思ったんだろうな、と想像したり。

つーか、ボーデンが絞首刑になったのは、カッターのいい加減な証言のせいでもあると思うんですけど。

「完璧なトリックには犠牲が必要だった」

これがこの映画の真実なのかな。

ボーデン、ファロンは中国の奇術師と同じように日々を犠牲にし、アンジャーは人間性を犠牲にした。

命をかけたトリック。アンジャーなんか、実際に毎回死んでいたわけで。

あまり意識していなかったけど、俳優の演技とかも純粋にうまいんだよね。セットもしっかりしていて、カメラとか映像処理とかもちゃんとしているんだろうけど、ちゃんと映画の世界に入り込めたのも良かった。

物語もなにもかも、この映画は本当に傑作。