左遷されても陽の当たらないプロジェクトでも諦めない! [書評]プロジェクトX ~液晶 執念の対決~

2013/04/18
書評

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プロジェクトXでは液晶の話が一番好き、@jinnaitakumiです!

今回のポイントをまとめると

  • シャープの日陰チームが開発した液晶パネル
  • 日本人が好きそうな物語
  • 失敗と「ものは試し」の実験が液晶の実用化に大きく貢献

の3つです!

プロジェクトX ~液晶 執念の対決~ は泣ける

シャープの日陰チームが開発した液晶パネル

このストーリーの主人公ともいえる和田富夫さん(液晶開発のプロジェクリーダー)は、壁掛けテレビを夢見た研究プロジェクトを失敗させてしまい、書類整理などをする管理部門に回されてしまいます。

しかし、あるときアメリカのメーカーRCAの液晶をテレビで見て、和田富夫さんの身体に稲妻が! これだ! これなら壁掛けテレビが作れる!

なんとか上司に研究の許可を取り付け、1969年にシャープ(当時早川電機)で液晶パネルの研究が始まります。

ただし、当時は俗にいう「電卓戦争」の火中でシャープは戦っていたため、液晶部門は日陰のプロジェクトとなりました。

日本人が好きそうな物語

日陰のプロジェクトチームが頑張って液晶パネルを実用化させるまでが描かれているんですが、こうとにかく文句も言わず組織の中で頑張る感じが、日本人の大好きな物語なんじゃないのかな、と。

私は大好きなんですが。

最初の挫折があって、涙を飲んだ和田さんが、頑張って頑張って今度こそついに、というのがもう堪らない。最初のチームにいて、営業に飛ばされたメンバーからの手紙とか、握手攻めにあった部分とかもううるうる。

この物語を知るとシャープの液晶が大好きになるし、結末に涙せずにはいられないんですよね。

失敗と「ものは試し」の実験が液晶の実用化に大きく貢献

そのときの液晶の課題って、表示速度がやたら遅いことと、寿命が短いこと。
その欠点が克服できずに日々の実験で失敗を繰り返していました。

しかしあるとき、実験用の液晶を片付け忘れてしまい、不純物入りまくりの状態になってしまいます。

そんな安いものではないから、えいやっと試しに不純物入りに交流を流す実験をしてみると、これが見事にうまくいった!

これのおかげで液晶パネルは実用化できたようなものなのです。
これってすごい。

えいやっていう「ものは試し」精神て大事だな、と。

まとめ

ということで、今回のポイントをまとめると

  • シャープの日陰チームが開発した液晶パネル
  • 日本人が好きそうな物語
  • 失敗と「ものは試し」の実験が液晶の実用化に大きく貢献

の3つです!

プロジェクトXって本当に面白い。

液晶の話が個人的には一番好きで、どうしても最後に涙ぐんじゃうんだけど、電子書籍であってもその感動はちゃんとあった。

なかなか読み応えがあって良かったですよ。

一冊100円とは。